パネルシアターの仕掛け(重ね貼り＝裏打ち)

重ね貼り（裏打ち）

　ぞうさんが、黄色いボールで遊んでいます。例えば、お鼻でボールをつかんでいるようなシーンの場合(右画像)ですと、ボールは

ぞうさんの絵人形の上に重ねて貼ることになります。Ｐペーパー同士はくっつきませんから、この場合はボールの絵人形の裏に、

パネル布を貼り合わせておく必要があります。

　逆に、例えばぞうさんが黄色い風船をお尻で踏んで割ろうとしているようなシーンだとしますと(左画像)、上に重ねて貼るのは、

大きなぞうさんの絵人形ですから、どちらの絵人形にも「裏打ち」をする必要はありません。風船はもちろん、ぞうさんにもパネル

ボードと直接密着する面積が、まだ充分に残っているからです。

　おなじみの『カレーライス』の場合も、カレーが美味しそうに出来上がっている絵人形は、より大きなおなべの絵人形の上に重ね

て貼らなくてはなりませんから、必ず「裏打ち」をしておく必要があるわけです。

　画像ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、左のボール(風船)の絵人形も右のカレーの出来上がりの絵人形も、どちらも

裏にパネル布で「裏打ち」がしてあります。「貼り合わせ」のところでもご説明したように、木工用やクラフト用のボンドで、しっかり

と接着してください。

　絵人形と「裏打ち」のパネル布は、貼り合わせてから切っても、切ってから貼り合わせても、どちらでも特に問題はありません。

　ボンドは、ある程度の時間が経つことにより徐々に接着力が強くなります。この作業は最後の仕上げ部分ですから、あとは重い

本などを載せて一晩楽しい夢でも見ていただくと、翌日には絵人形が一段と可愛くなっているかもしれません(笑)。

　なお「裏打ち」は、必ずしも裏面全体にする必要はありませんが、特に上部のほうはギリギリまで貼るようにしてください。